Mediatek Helio P20はTSMC 16nm FinFETプロセッサーを採用!?
すでに噂として広まり始めていますが、Mediatekは、今年の後半に新たにHelio P20とその詳細について発表するようです。リーク情報によれば、Helio P20は同社初となるTSMC製16nmプロセッサー搭載CPUになるようです。今まで同社はTSMC製28nmプロセッサー・20nmプロセッサーをそれぞれミッドレンジモデル・フラグシップモデルに採用してきました。世界初の10コアCPUとなるHelio X20でさえ、20nmプロセッサーを採用しています。
以前のリーク情報では、Helio P20も10コアアーキテクチャーを採用すると言われていましたが、今回の新たなリークによれば8コア Cortex A53デザインが用いられるようです。クロックはHelio P10の2.0GHzを大きく上回る2.3GHzだということです。またディスプレイ解像度1920 x 1080p・24MPカメラ・6つのLTEバンドに対応するそうです。
さらにイメージを見てみると、このNewチップはCPUパフォーマンスを15%、GPUパフォーマンスを50%向上させ、電力消費を25%削減させる見込みです。処理能力の高いチップを用いて生産されるため理論値では可能だということです。
このチップのおかげで今年の後半に発売されるミッドレンジモデルは優れたバッテリー・処理能力が期待できます。
最近ではHelio X20の発熱問題が噂されていますが、Mediatekがより小型なプロセッサーを採用する方向に進んだことは正解だったと思います。SamsungもQualcommも昨年から14nmプロセッサーをハイエンドチップに採用し始めた中で、Mediatekは10コアCPUを作りながら20nmにこだわっていましたからね。
上のイメージ通りだとすれば、Helio P20が正式発表されるのは2016年Q3の見込みです。なのでうまくいけば2016年中にHelio P20搭載モデルを見ることができるかもしれません。
しかしMediatekの成功は、今の所Helio X20にかかっていますので、発熱問題が杞憂で終わることを願うばかりです。
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